フロアコーティングとは?
フロアコーティングについて、名前は良く聞くけれど、中身は実は詳しくない方も多いかもしれません。
フロアコーティングとは、建物の木材のフローリングの床に「コーティング」を施して傷や汚れから守る施工です。
「フロアコート」「フロアマニキュア」などの呼称もあります。
個人住宅だけでなく体育館や病院、ホテルや旅館、商業施設やショールームなどでも行われています。
そして、様々な材質・種類があり、耐久性などの機能も外観も、種類によって特徴が異なります。
いわゆるワックスもフローリングに被膜をつくるという点でフロアコーティングの一種ですが、どちらかというとツヤ出しが目的で、機能面では他のフロアコーティングに大きく劣ります。
フロアコーティングの歴史
もともと日本の住宅は木造建築で居間や寝室は畳、大正や昭和初期頃の時代設定のドラマなど、奉公人が廊下や縁側をぞうきん掛けしているシーンなど見たことがありますよね。
では、フロアコーティングはいつごろから始まったかというと、1960年代ごろのようです。
プレハブ住宅の普及と同時にアメリカから樹脂のコーティング剤が輸入され始めました。
そして2000年ごろ「シックハウス症候群」が社会問題になり、建材や内装材の安全性が議論されました。
シリコン樹脂タイプのフロアコーティングが普及し始めたのは2003年頃、「UVフロアコーティング」が開発され主流になってきたのが2006年頃です。
10年程度でこれだけ普及してきていることからも、フロアコーティングの人気の高さがわかりますね。
「コーティングして汚さない」
一度施工すればさっと水ぶきするだけで新築時のフローリングの美しさをキープできる高機能なフロアコーティング。
時代の変化とともに女性も外で働くのが当たり前になってきた、そのライフスタイルの変化とフロアコーティングの普及がぴったりマッチし、【汚れないようにこまめに掃除→汚れたら掃除→コーティングして汚さない・時間をかけずに簡単掃除】とハウスキーピングのスタイルが変化してきたわけですね。
フロアコーティングの人気の高まりには、掃除のしやすさとともに、絨毯やカーペットはダニが生息し喘息などアレルギーの原因になりやすいという危惧や、木のぬくもりを楽しめるフローリングそのままの生活が好まれるようになった背景もあるようです。